天使の溜息ブログ

日常をちょっぴり豊かに

私的オススメの3冊【その弍】

自分の趣味、特に読書は自分の内面を覗かれているようで、

あまり人にはオススメしない・・・

などと言いながら、前回のブログが好評だったので

懲りずに第二弾を書きたいと思う。

あらかじめご了承いただきたいのだが、

ご紹介させていただくのは、あくまで私の主観であり

どなたにとっても面白いと感じられるものではない。

ただそれでも、皆様の参考の一つにでもなれば幸いと思うだけである。

 

恩田陸夜のピクニック

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第二回本屋大賞受賞作品で名作中の名作。

「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね」・・・・・

主人公は二人の高校三年生、西脇融と甲田貴子。

彼らの因縁と小さな「賭け」の行方・・・

高校生活最後のイベント「歩行祭」で弾けんばかりの青春物語が展開られていく。

ただ「歩く」という行為の中に途方もなく緻密なプロットを作り上げ、淡々と織りなしてく様は見事である。

さらに脇役たちの人柄やその年齢ならではの些細な感情が甘酸っぱくもあり懐かしい感覚に囚われてしまう。

ほとんどの読者はおそらく「歩行祭」などやったこともないだろうが、読後なぜか懐かしい郷愁に耽ってしまうってすごい。

おもわず誰かと同じ感覚を共有したくなってしまうほど素晴らしい作品。

 

小川洋子「ことり」

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「小鳥達は僕たちが忘れてしまった、言葉を話す」という一説にこの作品の全てが集約されている。

主人公の小父さんの幼い頃、大好きな兄が急に鳥の言葉しか話さなくなる。

その言葉を唯一理解できる小父さんは、

ある種「二つの世界を繋ぐ橋渡し役」となる。

この小父さんのとってもピュアで不器用な人間性と素朴ながらも美しいルーティンが読んでいくうちに、

どっぷりとその世界に引き込まれていく。

小川洋子の澄んだ世界観が余すところなく詰まった作品と言える。

 

原田マハ「キネマの神様」

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映画を愛する登場人物達が紡ぎ出す物語に興奮し続けてしまう作品。

中でも作中語られる「ニューシネマパラダイス」やアルモドバル作品などいちいちコアな映画ファンのツボをついてくる。

コミカルな意味でも秀逸であるが、

最後にはほろっとしてしまうような心温まる作品。

「楽園のカンヴァス」、「暗幕のゲルニカ」などの絵画を題材とした作品が主ではあるが、いずれにしても原田マハの素晴らしい物語構成力に感嘆としてしまう。

つまりはこの作品こそ最高のエンターテイメントなのである。

ちなみに文庫本では片桐はいりの解説もものすごくいい。

 

以上3冊をご紹介させていただいたが、

やはりこうして書き終わると、恥ずかしさが込み上げてくる。

やっぱり参考になどなさらないで頂きたい(笑)

 

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