天使の溜息ブログ

日常をちょっぴり豊かに

Do the Right Thing

f:id:soupirdange:20220925222024j:image

ただただ衝撃的。

そう、当時はあまりに衝撃的であった。

90年(アメリカでは89年)に公開された映画、

「Do the Right Thing」。

f:id:soupirdange:20220925222007j:image

監督はスパイクリーである。ご存知の方も多いとは思うが、

この映画がきっかけで彼はまさに時代の寵児となった。

当時はまだまだナイーブであった過激な黒人差別へのアンチテーゼ。

とにかくあらゆるモノが衝撃的であった。

まず映画開始数秒でその衝撃が訪れる。

f:id:soupirdange:20220925222522j:image

主題歌パブリックエネミーの「Fight the Power」が物凄いテンションで流れ出す。

曲に合わせてレオタード姿の女が軽快なダンスを踊る。

当時はまだ黒人カルチャーなどさほど流入していない時代である。

ましてやラップなどはまだ認知などない。

それでも観客たちは未経験の音楽で一気に作品に傾倒するのである。

主題のとおり「正しい行いをする」ということを問う映画である。

f:id:soupirdange:20220925222452j:image

黒人街のイタリア人のピザ店を中心に、

同じ街に住む隣人同士のちょっとした諍いが、

大きなトラブル、暴力へと発展していく様子を生き生きと描写している。

f:id:soupirdange:20220925222558j:image

決して黒人が正義だとは謳っていない。

それぞれの立場に立つと誰もが悪人ではなく、

ちょっとやりすぎたり、引っ込みがつかなくなったりした

トラブルが大きな悲劇に発展していくのである。

登場人物それぞれが、自分の正しいと思った行動を行った結果である。

はたしてそれは「正しい行い」なのか。

f:id:soupirdange:20220925222244j:image

またオープニングで流れた、パブリックエネミーの「Fight the Power]。

闘うべき権力とは一体何なのか。

鬼才スパイクリーが描くコミカルかつシリアスな黒人社会を背景に本来あるべき人間の営みを見るものに深く考えさせる強烈な作品なのである。

f:id:soupirdange:20220925222307j:image

映画の最後にマーチン・ルーサー・キングの言葉が全てを集約している。

 

「人種差別に暴力で闘うのは愚かなことである。

暴力は破滅に至らせるらせん状の下り階段で、

目には目をの思想はすべてを盲目に導く。

暴力は敵の理解を求めず、敵を辱める。

暴力は愛ではなく憎しみを糧とし、

対話ではなく独白しか存在しない

社会を生む。そして暴力は自らを滅ぼし、

生き残った者の心には憎しみを、

暴力を振るった者に残虐性を植え付ける。」

f:id:soupirdange:20220925222340j:image

実に明快で潔い。

この映画の真意はそこなのだ。

それをこれほど強烈かつファンキーな趣向で作り上げた

スパイクリーの才能はその後の「マルコムX」で完成を見るのである。

f:id:soupirdange:20220925222143j:image

 

いつもクリックありがとうございます♪ 

↓   ↓   ↓

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村