天使の溜息ブログ

日常をちょっぴり豊かに

ランチは林芙美子の牛めし

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私はカフェが好きだ。

そしてお気に入りのカフェが幾つかある。

それは若い子達がSNSに載せるような、

いわゆる「映える」カフェとは少し違うかもしれない。

私が大事にするポイントは「空間」と「ランチ」。

情緒があり、しっかりとコンセプトがわかるカフェ。

また美味しいランチとゆっくり本が読めるか。

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今回紹介するカフェは文学好きには堪らない。

駒場東大前の日本近代文学館の中でひっそりと

短時間営業している、その名は「BUNDAN 文壇」。

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名前からしてワクワクする。

店内には天井までうず高くびっしりと

本が敷き詰められてらいる。

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ここの本はカフェ利用中は自由に読む事ができる。

またこのカフェのランチメニューは全てが文学作品の中に出てくる食事を再現している。

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私が必ず頼むのはこの牛めし

作家林芙美子の自伝的小説「放浪記」に出てくる牛めしである。

 

「おそれながら申し上げます

 わたしはただ息をしている女

 百万円よりも五十銭しか知らない

 牛めしは十銭」

 

作中では、百万円という大金と比較して、

牛めしは十銭と触れている。

放浪の身の主人公や庶民にとって親しみのある食べ物であったことを綴っている。

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もちろん作中にレシピなどはない。

ただ作品の香りを落とし込んだBUNDANオリジナルレシピというのがまたいい。

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お気に入りはテラス席。

ここで林芙美子牛めしを味わい。

食後のアイスコーヒーを飲みながら、

読み途中の本を進める…

至福の時間である。

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実はつい先日もこの牛めしを食いに行ってきた。

私としてはそれだけでも行く価値がある。

 

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【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】を僕達はまだ知らなかった。

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今週のお題「夏に見たいアニメ」

ハッキリ言ってアニメは殆んど見ない。

別に嫌いではないが、

わざわざ見ようとは思わないのである。

では、何故今回アニメを取り上げようかと思ったのか。

それは「夏」を強烈に連想させるアニメがあるから

 

分かりづらくてすまない。

端的に言うと「見たい」ではなく「見るしかなかった」夏のアニメなのだ。

 

忘れもしない2013年夏…

友人達と観光を兼ねて秩父へキャンプに出かけた。

すると駅に着くや

街の至る所にカメラを持った、

いわゆる「オタク」っぽい方々の姿が。

しかも皆様何やらアニメのポスターの前で記念撮影などなさっていた。

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もちろん私達のグループはその「秩父人気」が

一体何なのか分からない。

街の観光案内所に行っておすすめスポットを

聞くと、案内所のおじさんは

「あの花」で来たのかい?

 

あの花?

 

その後昼食をとりに入った飯処でも

「あの花でしょ?」

キャンプで使う食材調達のスーパーでも

「あの花ですか?」

 

………っんだよ!あの花って!

 

そう、それは当時劇場版が公開される事で秩父

聖地巡礼に再び火がついたアニメ

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

の事であったのだ。

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や、これは単に私を含む友人達が奇跡的に「あの花」を知らないという時代錯誤の情報量の少なさからくる事件である。

 

行く場所行く場所に

カメラを持った人、人、人……

この状況が異常過ぎて、

キャンプ中に話題になったのはやはり「あの花」。

 

どうもTV版は数年前に放送されてかなり話題になったらしい…

物語もかなり秀逸でとにかく泣ける…

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キャンプではタブーとされるスマホのフル活用で友人同士でとにかく想像力をフル活動。

ただし結局は「あの花」の話題性の高さは理解したが、アニメの本質までは理解出来なかった。

 

それはそうだろう。

何故ならアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を僕達はまだ知らなかったから。

 

各自が帰宅後に照らし合わせたように

過去の放送を見たのは言うまでもない。

ひとつ言わせてほしい。

「あの花」はヤバい!

アニメ見て、嗚咽しながら涙を流したのは

蛍の墓」以来である。

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内容は各自調べてみて欲しい。

というか、皆様の方が私よりもよっぽど詳しいとは思うが。

しばらくは夏に見たいアニメは、

やはり「あの花」になってしまうのかもしれない。

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最後にこの写真は「あの花」に出てくる有名な鉄橋である。

辛うじて撮影できたモノである。

 

 

嗜む心

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恥ずかしながら、

40過ぎてようやく食事を心から享受出来る様になってきた。

 

それまでは小鉢をちょこちょこなんて食べ方には無縁。

丼的なものや、

或る一定量のおかずをまさに「ガッツい」てきた。

つまりは食事は「楽しむ」ものではなく、

ただ単純に腹を満たすものであったのだ。

もちろん出された食事は何でもおいしいと残さず食べてきた。

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ただ造り手が施す食事の「見映え」まで心を砕く事は出来ていなかった。

 

ある時、

20数年来の親友に言われた。

「そろそろ食事を嗜むように」と。

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「嗜む」=好んで親しむ、愛好する

 

まずは運ばれてきた食事の彩りや盛り付けを

目で楽しむ。

続いておかずの一品一品を一口ずつ、

よく噛んで味わう。

さらに素材や味付けを感じながら、

造り手にしっかりと感謝や敬意を感じながら

食す時間を楽しむ。

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……情けない。

食との向き合い方が

未だに10代と変わらない自分自身を叱責する。

空腹感を感じたら、

それを満たすだけの食事のなんと寂しいことか。

 

食べれることのありがたさ、

食事を食べる行為だけではなく、

「見た目」や一緒に居る人との「時間」を含めて「味わう」こと。

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親友の一言が

私の生活をさらに豊かにしてくれた。

当たり前に感謝をし、当たり前を楽しむ。

それが「嗜む」と言うことなのだ。

 

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新品よりもカッコいいっ!

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大好きなモノだけを「厳選」して、

末永く使うミニマルな生活を……

私はこの考え方に大いに賛同する。

 

人はモノを持ち過ぎる。

かつての私もそうだった。

衣類、本、家電……

数が揃えば揃うほど、何故か疲れてくる。

シンプルにモノに対する「思い入れ」も薄れるのだ。

 

昨年思い切って断捨離をした。

ただひたすら「もったいない」との闘いの中、

モノが減って行くにつれ考えがクリアになってくる。

 

今回は断捨離ブログではなく、

特に「思い入れ」のあるモノについて語りたいのである。

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オーロラシューズという靴をご存知だろうか。

ニューヨーク郊外にある「AURORA(オーロラ)」という小さな町の工房で、一足づつ手作業で丁寧に作られている。

やわらかなオイルレザーのバツグンの履き心地、

ぺたんとした形が特徴的。

履き込むうちに自分の足にぴったりと馴染み、

一度履いたらまさに「病みつき」になる靴なのだ。

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オーロラシューズに使われる革は、

ワックスとオイルを含ませて処理したものを、

一足ずつお湯につけて成型する、。

履く人の足にしなやかに馴染む風合いは、

まさに職人の丁寧な手作業のたまもの!
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しっかりとオイルが染み込んでいる為、

多少の雨なら全く問題ない。

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様々な魅力を持つオーロラシューズだが、

一番はやはり「育てる」ところに尽きる。

ソールを張り替え、

何年も履き続ける事で、

履き心地や風合い、レザーの経年変化など、

その全てが付加価値を与えてくれる。

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ヴィンテージやアンティークと呼ばれるモノが

何故あんなに高価なのか…

それはそのデザインが「時間の経過」でしか、

なし得ないものだからである。

新品よりもカッコいいのは当然であろう。

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このオーロラシューズ

履き込んでこそ価値が増すシューズなのである。

またひとつのモノを末永く愛用する現代の風潮にマッチする。

長々と書き連ねてきたが、

なんだかんだで「新品よりもカッコいい」ってところがとにかく良いのである

 

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PERMANENT VACATION

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ジャームッシュニューヨーク大学大学院映画学科の卒業作品として制作した、16ミリの長編デビュー作品。

荒削りではあるが、

その後のジャームッシュ作品全般に宿る人間の詩的情緒が垣間見える原点と云うべき作品

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「ぼくの名前はアロイシユス・クリストファー・パーカー。

息子を持ったらチャールズ・クリストファー・パーカーと名付けてやるつもりだ。

チャーリー・パーカーっぽく、ね。」

冒頭の主人公の台詞。

高音のかすれた声質が、若さ故の無鉄砲さや無邪気さを象徴する。

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「僕は歩きながら夢を見る」

アロイシユスは眠れないままニューヨークを漂流する

人は住む部屋に似ていて、定着してしまえばおしまいだ。だからこそ、そうならない為に、追いかけてくるものの一歩先をあるくのである。

これは彼が自身の安住の地、すなわち「永遠の休暇(パーマネントバケーション)」を探し求める姿に他ならない

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彼が眠らずに夢を見る間、

様々なきっかけ(人々)と出会う。

終始暗い雰囲気が漂うものの、それは主人公の朧げな感覚を具現

化している様に思う。

 

ひとり窓の外を眺め続ける少女のリーラ。

未だ戦争が続いていると思い込む兵士。

精神病院に入り、意思疎通の難しくなった母親。

破れたスリップ姿でスペイン語の歌を歌う女性。

映画館で「虹の彼方に」のメロディを思い出せない黒人の男。

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様々なきっかけ(人々)で、

彼自身、あるいは彼が体験しているいろいろな出来事に気がつきはじめる……

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その夜、アロイシユスはひとりのサックス・プレーヤーと短い会話をかわす。

以前出会ったことのあるようなその男は

即興で眠りを誘うような美しいメロディを奏で、

音色は暗い通りを歩くアロイシユスを追う。

翌朝、アロイシユスは屋上で目覚め、

これまでのきっかけが循環するように、夢のイメージを辿るうちに、自身を次の出会いへと進ませる…

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彼は旅立つ為に波止場にいる。

そして反対側には年齢も身なりも同じような、

スーツケースを持った青年がいる。

彼はフランス人で、個人的な理由からフランスを離れ、

「新しい場所が休息のない状態を満足させてくれるのか知りたくてニューヨークに来た」という。

アロイシユスは彼に「自分はパリに行った方がいいのか」

と尋ねる。

青年は行った方がいいと答える。

「とにかくそこは違う場所だから」と。

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ふたりは交叉して反対方向へ歩み去る。

まるで互いが入れ替わるかのように……

 

この映画は

ひとりの青年が自身を向かわせる場所を探す物語である。

繰り返し訪れる出会いは、

彼の精神描写をあたかも具現化したようなもの。

まさに人の内面に深く刺さる

ジャームッシュらしい作品である。

冒頭に「荒削り」と書いたが、

ある意味で「青臭い」実直さが滲み出ている作品なのである。

 

最後に85年当時の劇場版パンフレットをご紹介して今回のブログを終わろうと思う。

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とっておきの本屋

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私は都心に住んでいる。

そしてはっきり言ってお洒落な土地だ。

コレは自慢でもなんでもなく、

とある理由があってそこに住んでいる。

その理由とは本屋である。

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生来センスが無い私は

自分の感性の無さを、不精によるものだと認識してきた。

だから常習的に本や映画、絵画など

研鑽を積める環境が欲しいと思っていた。

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センスも無いくせに、

一丁前に見栄っぱりな私はアートに触れられる場所は好んで行っていた。

中でも本屋というものは

誰しも手軽に行く事のできる場所だ。

自分の生活圏内で話題の本屋にはある程度行った。

一口に本屋と言っても、

そのコンセプトによって捉え方も大きく異なる。

店舗そのものがテーマパーク的なものや、

カフェのようなお洒落なもの、

またはある特定のジャンルに特化した拘りのものなど様々である。

だが、ある時出会ったのである。

コレら全てを網羅したとっておきの本屋に。

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海外のアート本やマニアックだが、

拘りのある詩集や文芸本。

そして気鋭の芸術家達が定期的に腕を振るう展示会。

それらをゆっくりと穏やかな空間で

淹れたてコーヒーを戴くことの出来る本屋。

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この本屋に出会い

私は彼の地に引っ越す事を決意したのである。

相変わらずのセンスのなさに

自分自身辟易としながらも、

やはりお気に入りの場所へ

研鑽を積むなどと、したり顔しながら通っている次第である。

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まぁ、懲りずにまた来ようと

毎度思う程の厚顔さには磨きがかかっている(笑)

 

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寿司屋の女…再び

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以前ブログに書いたが、

私の家の近所にある寿司屋……

そこに住む実にツンデレな女。

彼女が猫撫で声で甘えるものだから、

ついついこちらもその気になるのだが、

急に冷たい塩対応。

あの日もそうだった…

通勤電車ギリギリだった為、

かなりの急ぎ足で駅に向かう。

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だが、

タイミング悪く(や、タイミングが良いのか)

女の寝起きに遭遇。

急いでいたが、

やはりここはご近所さん故、

「おはようございますっ!」と挨拶をした。

すると女は

私の挨拶に別段反応を示す訳でもなく、

気怠そうに伸びをした。

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そして、

無言でじーーーっと私を見据える

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女の誘惑とも嫌悪ともとれる視線に

なす術なく立ちすくむ。

もはや電車などとうに間に合わない。

前回痛い目にあってるのだ、

だから分かっている。

分かってはいるけれでも……

愚鈍な私は女の視線を誘惑ととってしまったのだ。

そしておもむろに女に触れようとした。

……なんなら、会社なんて休むからさ。

すると、

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キッ!

引くくらいの鋭い目付きで睨まれた。

まさに前回からの流れよろしく、

その視線は懲りない私への侮蔑の表れだったのである。

分かっていたのに、

イケると踏んだ自分が憎い!と感じた遅刻男であった(笑)

 

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